十字道 製作裏話 2
十字道の制作関係の裏話などを少々書いてます。
順不同です。
本編を読み終わった後にお読みください。
前作『魔道』との類似点
この漫画の前に描いていた『魔道』という漫画の中に“ドラゴン族討伐”という話があります。
国の南西に生息して国を蝕む圧倒的な強さを誇るドラゴン族との戦い。
『十字道』の“失われた街道編”は、
その話の焼き直しみたいなものです。
前作『魔道』との類似点2
キャラクターも一部に『魔道』と似たようなのがいます。
十字道 魔道
太郎 = メッシュ
節羅 = エルミス
リント = リント
座愚夢 = ザグム
金狼斎 = モンラーサ
連弩 = クッカフ
山兜 = 三つ子の魔道師
跳ビ姫 = スタラグサ
マガイ = ゼゼコッタ
戸津美リオ
再登場も考えたキャラでしたが(
第二十九話
で節羅やキエリと一緒にやって来るとか)、やっぱり無理でした。
元々序盤だけのキャラのつもりだったし、能力不足や、他の女性キャラとのバランスの問題もあって。
“分銅鎖”という個性はありましたが……
タザナ
このキャラは何でこんな名前にしたんだったかなー、と思ってたら、
タザナの
最後のセリフ
で「絆」をもじったことに気がつきました。
各道場のイメージ
縦横は「伝統ある弱小校」 遊雷は「硬派な男子校」 視芯は「オシャレなエリート校」 木っ端は「田舎の農業校」 のイメージで描いてました。
切腹
どこかで切腹の話をやろうと思ってましたが、なかなか描くチャンスが来ないし、
「そんなもん描いてどうする」と思って、ボツにしました。
城攻め
跳ビ姫が城に住んでるのは、ここで攻城戦を描こうと思ってたからでしたが、 何度シミュレーションしても「農民たちと協力して勝つには勝ったが、大損害が出て、跳ビ姫たち主力には抜け道から逃げられた」 ぐらいがやっとだったので、
向こうに城から出て来てもらいました
(
第七十七話:山村攻防戦
)
岩内節羅
最初は、作者にも読者にも「正道のハゲ」と呼ばれてましたが、
本編での活躍が増えるに連れて、
ちゃんと名前で呼ばれるようになりました。
虎鉄
「あの時点でキツネを倒せる力を持っているのは虎鉄だけ」ということで、 このキャラがキツネを討つのは決まってましたが、 その後でシールたちに討たれる話は9割までしか決まっていませんでした。
決まりきらないまま“旅籠編”を描き始めたわけですが、
第十五話15ページ目
で虎鉄が「オレ以外は全員危ない」と言った時に
「こういうことを言っていた虎鉄が一番危なかった」ということになりました。
天轟稲光
江戸川が最後に使った雷を落とす技ですが、これは「遊雷の誰かが死と引き換えに使う技」とだけ決めておいて、 後は物語の流れを見ながら判断して、江戸川に使わせることにしました。
なので、もしかしたら、徳川が山村攻防戦で使っていたかもしれないし、
最後の敵が淀川になっていたかもしれません。
裏話1へ
裏話2へ
裏話3へ
『十字道』TOP